太陽光発電システム設置にかかる費用
登場時には非常に高価だった太陽光発電システムも普及が進むにつれて価格がこなれてきています。
これにはもちろん普及による設備投資の回収もありますが、国や自治体が出す補助金も関係しています。
補助金提供の条件として、太陽光発電出力1kWあたりシステム価格の上限が定められているので、その範囲内に価格を抑える必要があるからです。
25年度は、1KWあたり50万円が上限価格になっています。
これにはシステムを設置する工事費も含まれますから、ユーザーとしては純粋にこの価格以内で設置できると考えていいでしょう。
通常の住宅の場合、発電出力として4KWを設定するのが一般的で、この場合、設置にかかる費用の上限は50万円×4KW=200万円ということになります。
補助金の額は年々少なくなっていますが、設置するなら少しでも補助金を受けたいというユーザー心理もあり、販売業者は補助金を申請できる範囲内で工事費を見積もるのが一般的です。
よって、4KWの太陽光発電システムの設置費用は、高くても200万円弱と考えることができます。
補助金の額
補助金の提供は、高額な太陽光発電システムの設置費用を補助する目的で2009年に開始されました。
その後、販売価格が下がるのに伴って、毎年補助金の額も見直され下げられています。
25年度の補助金交付額は、次のように定められています。
1kWあたりの価格が41万円以下の場合、1kWあたり20,000円
1kWあたりの価格が41~50万円の場合、1kWあたり15,000円
もっとも一般的な4KWの場合、工事費が200万円の場合は60,000円、160万円の場合は80,000円の補助金を受けることができます。
その他、自治体の補助金があれば、その分設置費用は安くなります。
もちろん、これは上限価格なので、価格交渉で下げられれば、設置費用はさらに安くすむことになります。
また、補助金の対象となるのは出力が10KWまでで、この時の最高金額は199,000円以下となっています。